合鍵はホームセンターと鍵屋どっちで作るべき?実は単純な合鍵なら合鍵コーナーで十分。でも「合鍵の合鍵」は危険信号。墨田区東向島の鍵職人が、正直に合鍵の真実を解説します。
「合鍵を作りたいんだけど、ホームセンターと鍵屋、どっちがいいの?」
これ、本当によく聞かれます。そして、ネットで調べると「鍵屋の方が精度が高い」みたいな情報が多いんですが——正直に言いますね。
単純な合鍵を作るだけなら、ホームセンターや合鍵コーナーで十分です。
鍵屋として「うちに頼んでください」と言いたいところですが、嘘はつきたくないので。今日は、合鍵にまつわる本当の話を、東京下町・墨田区東向島の鍵屋カギテルが正直にお伝えします。ホームセンターと鍵屋の違い、「合鍵の合鍵」がなぜ危険なのか、ディンプルキーの合鍵はどこで作るのか——全部お話しします。
まず結論から。一般的なギザギザの鍵の合鍵を作る場合、ホームセンターの合鍵コーナーと鍵屋で、品質はほぼ変わりません。
理由は単純で、使っている道具(合鍵作製機)が基本的に同じ だからです。私たち鍵屋も、合鍵を作る時は同じような機械を使います。
唯一の違いを挙げるとすれば、費用 です。
私たち鍵屋は基本的に「出張」で伺うスタイル。現場まで行く分、合鍵コーナーよりも費用が割高になります。
だから、はっきり言います。単純な合鍵を1本作りたいだけなら、靴修理屋さんの隣にあるような合鍵コーナーや、ホームセンターの合鍵サービスに行きましょう。 その方が安く済みます。
私たち鍵屋の出番は、
こういうケースです。「ただ普通のスペアキーが欲しい」だけなら、無理に出張鍵屋を使う必要はありません。
正直に言える出張鍵屋であることが、信頼につながると思っていますので。
ここからが本題であり、知っておいてほしい重要な話です。
「合鍵を作ったら、なんだか回りにくい」「使えない合鍵ができた」——こういうトラブル、実はかなり多いんです。その最大の原因が 「合鍵の合鍵」 です。
合鍵を作る時、元の鍵をなぞって複製するわけですが、この時 どうしてもほんの少しだけズレます。
これは本当にしょうがないことで、どんなに精密に作っても、ごくわずかな誤差が出ます。
問題は、その 「少しズレた合鍵」から、さらに合鍵を作った時 です。
``` オリジナル(純正キー) → 合鍵①(少しズレる) → 合鍵②(合鍵①からさらにズレる) → 合鍵③(もっとズレる)…… ```
こうやって「コピーのコピー」を繰り返すたびに、誤差が積み重なって、どんどんズレていきます。その結果、回りにくい・使えない鍵 ができあがってしまうのです。
「合鍵の合鍵を鍵穴に差したら、抜けなくなって、回らなくなった」——こういう話、本当によく聞きます。
こうなると、鍵穴の中で鍵が引っかかって、開錠も困難に。結果として、鍵屋を呼んで費用がかさむことになります。
合鍵を作る時は、必ず 純正キー(メーカーから渡された最初の鍵、オリジナル) から作ってください。合鍵から合鍵を作るのは避けましょう。
そして——これは鍵屋の本音ですが——ズレた合鍵が増えて困っているなら、いっそシリンダーごと交換してしまう方が、すべて解決します。 新品のシリンダーに、新品の純正キーが付いてくるわけですから。
しつこいようですが、鍵交換は多くのトラブルを一気に解決する手段なんです。
「ディンプルキー(くぼみのある鍵)の合鍵を作りたいのに、断られた」という経験、ある方も多いと思います。これには理由があります。
ディンプルキーは、精密機械と言っていいほど精密 に作られています。一般的な合鍵作製機では、あの複雑なくぼみを正確に複製できないんです。
ディンプルキーやメーカー認証鍵(MIWA PR、KABA カバスター等)の合鍵を作るには、メーカーに純正キーを発注する 必要があります。
そして、メーカー発注ができない業者は「作れません」と断ることになります。だから合鍵コーナーで断られるんです。
私たち鍵屋を通せば、プロなので確実にメーカー発注できます。ただし——正直に言うと、人を多く介する分、費用がかさみます(中抜き、という言い方は悪いですが)。
メーカーに直接発注をかける という方法もありますので、急がない場合はそちらも選択肢として考えてみてください。鍵屋としては自分の仕事を減らす話ですが、お客様にとってのベストをお伝えするのが筋だと思っています。
「スペアキーは何本作っておくべき?」という質問もよくいただきます。職人としての答えは——
「使う人数分でいい」 です。
合鍵を作りすぎると、今度は 管理が大変 になります。「あの鍵、今どこにある?」が分からなくなると、防犯上のリスクになります。誰が何本持っているか把握できる範囲に留めるのが鉄則です。
通常、シリンダーを交換すると、子鍵(複製用の鍵)が3本 付いてきます。
そして大切なこと。合鍵をなくしたら、それは鍵交換のタイミング です。
なくした鍵が悪用されるリスクを考えれば、「また合鍵を1本作る」よりも「シリンダーごと交換して全員新しい鍵にする」方が安心です。
合鍵にまつわる、現場ならではの話を。
合鍵コーナーで合鍵を作る時、お店の方は鍵を複製してくれますが、実際にその鍵が自宅の鍵穴で回るかどうかまでは確認しません。 これはお客様任せになってしまいます。
その結果、「作ってもらった合鍵を家で使ったら、回らなくて困った」「最悪、鍵が抜けなくなった」というトラブルが、実際に起きています。
一方、私たち鍵屋が現場で対応する場合は、実際にその場で鍵が回るかを確認しながら作製 します。だから「作ったけど使えない」が起きにくい。
これは合鍵コーナーが悪いわけではありません。合鍵は人が作るものなので、どうしても精度に差が出る のが宿命なんです。機械が同じでも、わずかな調整や確認の有無で、結果が変わってきます。
精度のブレを根本的に避けたいなら、やはり 純正部品でメーカー発注する のが一番確実です。特に大切な鍵、防犯性の高い鍵については、純正にこだわることをおすすめします。
| 状況 | おすすめ |
|---|---|
| 一般的な鍵の合鍵1本 | ホームセンター・合鍵コーナーで十分 |
| 合鍵がズレて回りにくい | 純正から作り直し、またはシリンダー交換 |
| ディンプル・メーカー認証鍵 | メーカー発注(鍵屋経由 or 直接) |
| スペアの適正本数 | 使う人数分(作りすぎNG) |
| 合鍵をなくした | 鍵交換のタイミング |
合鍵について、鍵屋の本音を正直にお伝えしました。「単純な合鍵なら合鍵コーナーへ」「合鍵の合鍵は危険」「迷ったら純正発注 or 交換」——これが現場からのアドバイスです。
カギテルは、東京下町6区で鍵交換・鍵作製・防犯リフォームを承っています。「合鍵がうまく回らない」「ディンプルキーの合鍵を作りたい」「いっそ交換を検討したい」——そんな時は、お気軽にご相談ください。お客様にとって一番良い方法を、正直にご提案します。
📞 カギテル:080-7116-1037 受付 8:00〜22:00 / 年中無休 / 見積り無料 / 東京下町6区対応
このコラムは、カギテル代表・有田光志への取材をもとに構成しました。「単純な合鍵なら合鍵コーナーで十分(鍵屋は割高)」という正直な助言、「合鍵の合鍵はコピーのコピーでどんどんズレる」「合鍵コーナーは回るか確認しない、鍵屋は現場で回るか確認しながら作る」「ディンプルは精密機械並みでメーカー発注(納期2週間〜1ヶ月)」——どれも現場の鍵職人ならではの知見です。自社に誘導するのではなく、お客様にとってのベストを正直に伝える姿勢を、そのまま文章化しました。