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COLUMN · GUIDE

賃貸退去時の鍵交換、費用は誰が払う?借主・貸主の負担区分を徹底解説

賃貸物件を退去する時、鍵交換の費用は借主と貸主どちらが払うの? 国土交通省のガイドラインと判例から、原則・例外・トラブル回避法までを下町の鍵屋がわかりやすく解説します。

解説 2026-06-10

はじめに

「退去時の精算書に『鍵交換費用 22,000円』と書かれていた。これって払わなきゃいけないの?」

賃貸物件の退去時、最も多いトラブルの一つが鍵交換費用の請求です。「契約書に書いてあるから払って当然」と言われる一方、「本来は貸主が負担すべきもの」という意見もあります。

実はこの問題、国土交通省のガイドラインに明確な指針があります。ところが、現場の不動産会社や管理会社が必ずしもガイドライン通りに運用しているわけではないのが現実です。

今回は、賃貸退去時の鍵交換費用について、原則・例外・実際の対処法まで、下町の鍵屋として日々お客様の相談を受ける立場から解説します。

結論:原則は「貸主負担」

まず結論からお伝えします。

国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によれば、

鍵の取替え(破損、鍵紛失のない場合)の費用は、賃貸人が負担することが妥当

と明記されています。

つまり、

  • 借主が鍵をなくしたわけではない
  • 借主が鍵を壊したわけではない
  • 単に「次の入居者のため」の交換

——この場合の鍵交換費用は、本来は貸主(オーナー側)が負担すべきもの、というのが国の見解です。

理由は明確です。前入居者が合鍵を作っていた場合、新入居者のセキュリティを守るのは「貸主の責任」だからです。建物の付帯設備としての鍵を維持する責任は、本来オーナーにある——これがガイドラインの考え方です。

ところが現実は「借主負担」が多い

国のガイドラインがそう言っているにもかかわらず、実際の賃貸契約では「鍵交換費用は借主負担」と書かれているケースが圧倒的に多いです。

これはなぜか?

賃貸契約は「特約」で原則を変更できる仕組みになっています。「鍵交換費用は退去時に借主負担」という特約を契約書に入れることで、貸主負担の原則を借主に転嫁できるわけです。

判例上、この特約は以下の条件を満たす限り有効とされています。

  • 契約書に明確に記載されている
  • 入居時に借主が内容を確認・合意している
  • 借主に著しく不利でない(金額が常識的な範囲内)

つまり、契約書にハッキリと「鍵交換費用は借主負担」と書かれていれば、原則として支払う義務があるということです。

「常識的な範囲」とはいくらか

特約が有効でも、請求金額が法外な場合は争えます。

相場感:

  • 一般的なシリンダー交換:15,000〜20,000円
  • ディンプルキーへのアップグレード:20,000〜30,000円
  • 高級マンションのカードキー・電子錠:30,000〜50,000円

これを超える金額(例:60,000円以上)を「鍵交換費用」として請求された場合、明らかに過大請求の可能性があります。

過去の判例でも、「相場を著しく上回る鍵交換費用は無効」とされたケースが複数あります。

ケース別:誰が払うべきか

シーン別に整理してみましょう。

① 契約書に「借主負担」と明記されている

借主負担。ただし金額が相場以内であること。

② 契約書に何も書かれていない

貸主負担。ガイドライン原則が適用される。「慣行だから」と言われても支払い義務なし。

③ 借主が鍵をなくして交換する場合

借主負担。これは「原状回復」ではなく「過失による破損・紛失」に該当する。

④ 借主が鍵を破損して交換する場合

借主負担。同上。

⑤ 経年劣化で鍵が回らなくなり、貸主が交換した

貸主負担。経年劣化は貸主側の責任。

⑥ 入居時に鍵交換費用を請求された

借主負担が一般的。これは「新入居者のセキュリティ確保」のための実費とされる。多くの場合15,000〜25,000円。

トラブル回避のための実践アドバイス

入居前にチェックすべきこと

  1. 契約書の「特約」項目を必ず確認
  • 「鍵交換費用」「クリーニング費用」「ハウスクリーニング」の負担区分
  • 金額が明示されているか
  1. 入居時鍵交換の有無を確認
  • 「前入居者の合鍵が回収されているか」
  • 「貸主負担で交換済みか、それとも入居者負担か」
  1. 特約の金額が相場通りか確認
  • 鍵交換15,000〜25,000円が一般的
  • これを大幅に超える場合は交渉余地あり

退去時にチェックすべきこと

  1. 精算書を必ず確認、内訳を求める
  • 「鍵交換費用」が請求されていたら、契約書の該当条項を確認
  • 金額の妥当性をチェック
  1. 過大請求の場合は減額交渉
  • 「相場と比較して高すぎる」と主張
  • 相見積もりを取って交渉材料に
  1. 納得いかなければ消費生活センターに相談
  • 局番なし188で電話相談可能
  • 国土交通省ガイドラインを根拠に交渉できる

入居時に「鍵交換」をどうすべきか

入居時の鍵交換は、ガイドライン上は「貸主が負担すべき」とされていますが、実態としては借主負担が多いのが現実です。

ここで重要なのは、「貸主負担で実施済みかどうか」を確認すること

万が一、前入居者が合鍵を作って保管していた場合、新しい入居者の鍵が同じシリンダーのままだと、合鍵で侵入される危険性があります。

カギテルでは、入居時の鍵交換のご相談を多くいただきます。

  • 借主負担での交換:15,800円〜
  • 防犯リフォーム(ディンプルキー化):22,000円〜
  • ワンドアツーロック追加:18,800円〜

「貸主が交換すると言っていたけど、本当に交換されたか不安」というご相談には、現場でシリンダーの状態を確認させていただき、必要なら追加交換のご提案もしています。

カギテルから一言

賃貸物件の鍵交換は、契約・法律・実務が複雑に絡み合った問題です。「何が正解か分からない」というご相談も日常的にいただきます。

私たちは法律の専門家ではありませんが、東京下町6区で長年お客様のお世話をしてきた経験から、こうアドバイスしています:

「契約書を読んで、それでも判断つかない場合は、消費生活センターか弁護士無料相談を活用してください。鍵屋の費用感については、いつでもカギテルにご相談ください」

入居時・退去時の鍵交換は、お客様の生活と安全に直結する重要な判断です。ご質問があれば、お気軽にお電話を。

📞 カギテル:080-7116-1037 受付 8:00〜22:00 / 年中無休 / 見積り無料 / 東京下町6区対応

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